寄り道になるが、司法試験に取り組む仲間は、学歴が高い友人が多かった。
学歴ということに、いろんな評価や意見があるだろう。
僕は、ボクシングという競技のスポーツ推薦でしかも、大学入試を経験しておらず、学歴もあまり高い方でなかった。
なので、司法試験の世界に入ったその後は、コンプレックスがどんどん育っていった。
授業に行っても友人から「大学どちらですか?」自習室で知り合いになった人も大学「大学どちらですか?」と聞かれることが多かったように記憶している。
そんな日々であまり自分に自信が持てずに劣等感を感じた。
おそらく、僕の学歴コンプレックスを植物にすると空まで成長して伸びたような気がする。
大学受験という18歳の時、本気で努力して偏差値の高い大学に進学した方は、根性ある人が多く、頑張り屋さん、とても刺激になる友人ばかりであった。それでカッコつけている人もいましたが、そこは割愛させていただきます。
「弁護士の受験資格」
現在の司法試験が、法科大学院制度となり、大学院を卒業しないと受験資格がないことになっている。
一部予備試験というかつての司法試験と同様の試験は残っているが。
法科大学院のまで卒業するには、相当程度の学費がかかるし、通える環境や時間など、また、社会人には高い壁となっている。
例えば、僕のような沖縄という地方で働きながら司法試験に合格するのは極めて高いハードルになっている。最近の弁護士の先生は、一定程度共通の土俵(資金・時間・環境)がある方がでないといけないので何か共通するものがある。
「司法書士の受験資格」
一方で、司法書士を受験するに特別な受験資格はない。好き勝手な人が資格を取って独立開業できる資格である。
僕の知り合いの司法書士は、トラック運転手出身、元BAR経営、定時制浪人、高校は優秀な高校だが無事中退の方などもいる。
千差万別。波乱万丈な人も多く楽しい。
新聞等で読んだのだが、最近では元暴力団員から司法書士になった方もいるらしい。
ここで、書きたいのは、「みんなやればできる!」ということである。
司法書士の愉快な仲間達
司法書士は、いろんな経験を積んだ人がいるので同業者や同期での飲み会がとても楽しい。
ちなみに、僕は、平成21年度に司法書士試験に合格したのだが、同年度に合格した同期とは、10年以上3ヶ月に一度「模合」(※沖縄特有の金銭的相互扶助の習慣/およそ金融の一種)をしている。
さて、学歴について、今振り返ってどう思うか。
僕も司法書士法人の経営をしてスタッフを多く採用してきた。また、司法書士という仕事「学歴」だけで何かの戦力になれることはないし、今後もないだろう。
自分の価値をどう作っていくかになるだろう。
ビジネスを戦場に例えると、どれだけの戦力になるのか。
戦場では、やらなければ自分達がやられてしまう。
その戦場で、あなたは何ができますか?ということ。
サラリーマンであれば会社の戦力になれるか。
我々、士業であれば、依頼者の役に立てるか。
大きくは、社会にとってどれだけの価値のある存在か。
小さくは、自分の周りにどれだけの価値のある存在か。
そんな感じで。
僕は、学歴については、20代の時、劣等感を空まで届くくらい成長させてしまったので。
今、どう書いていいのか迷ってしまう。
うーん、はっきり言えるのは、僕自身47歳になって司法書士法人やコンドミニアムホテル、コワーキングスペースやアパート経営などを通じて、人を見る限り「学歴」だけでなにか魅力的な価値がある人は、存在しないということか。
ただ、僕が偉そうな事を言えるものではない。
だって、ポットンけんいちですから。