なぜ司法試験に合格できなかったのか【原因4】自己分析力の欠如

ポットンけんいち

今回は、僕がなぜ司法試験に10年間も合格できなかったのか、反省点その4「自己分析力の欠如」について考えて話してみたいと思う。

作戦会議【彼を知り己を知れば百戦殆からず】

さて、合格の作戦会議をするとしよう。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」という孫子の有名なことわざがる。
敵についても自分についても、その情勢を熟知していれば何度戦っても必ず勝つということである。
「敵」を知ることと同じく「自分」を知ることも大切である。

自己分析【自分の強みと弱み】

どのように分析するか。
自己の強みと自己の弱み。いずれも大切なところである。

技術や知識面で、具体的に検討することを勧める。
どのような科目がどのように理解できていないのか。
問題を解いて、なぜ間違えるのか。
どこをどのように思考すれば良かったのか。
正しい思考プロセスを自分で検証すること。

自覚【自分の弱点の明確な認識】

人は、同じ誤りを同じく犯しやすい。よほどな人でない限り、同じミスをする。
だから、自分の弱点を発見したら、徹底的に修正しないと治らない。

弱点を明確に認識することから始まる。
そこから、できるところまでの距離が大切だ。
科目で克服した法なのか、ある論点の知識なのか、問題の解き方なのか。
自分の弱点を発見して、そこから克服までの距離を計って一つ一つ丁寧に処理していく。

実行【時間をとってできるまで修正する】

頭でわかっていてもなかなかできない。
基準を作って本当に改善されたかどうか。合格するに必要なのかを自分で判断そして、自分ができないこと、苦手なところはできるまで徹底的に治すこと。

やりがちなのは、一般的な通常通りの勉強をしながら改善することだ。
「ながら」改善は、改善されないことが多い。
そうでなく、その「弱点」ということ明確にして、そこを「時間をとって」「できるまで修正する」ことだ。

改善法【数回に分けてできるまで繰り返す】

一度で改善できなくても、数回に分ける。
その部分を切り取り時間をとる。
その範囲の問題や文献を、より丁寧に勉強する。
できるまで繰り返す。

この点の繰り返しが、いつか線となって繋がってくることを信じよう。

注意点【割り切ることも大切】

なお、相反することになるが、改善されない場合もあり可処分時間との関係で、割り切る、妥協するということも戦略だ。これも己を知るということだ。

<ポットン’ s Eye > 「Google MAP理論」

最近は、Google MAPで検索すると自分の「位置」から行きたい「場所」までがハッキリ出る。
自分の行きたい場所までイメージができる。

一方で、勉強や仕事になると、そのイメージができないのだ。
だから迷子になっている。しかも迷子、迷路に気がつかない。
試験でも己→「自分の位置」から敵→「場所」までその距離を測定して自分で改善策を図る。
その距離をどうするかが日々の勉強なのである。

スポーツに例えると、監督やコーチがいて客観的にアドバイスしてもらえたりする。
ボクシングにおいても、トレーナーやセコンドがいる。

勉強は、自己満足的な練習に陥りがちなのだ。
だから、より客観的な対策が必要になる。
ただ、難しいことをする必要はない。ちょいと紙に「◯◯を諳んじて言えるように」などと記載して 「OK」とサインできるまでやればいい。

でも、まずは、自分のGoogle MAPを開いて位置情報を知ろう。
自分の心は熱くとも戦略は、「客観的」「鳥瞰的」「俯瞰的」に見るようにしようということだ。