デリバリー注文で借金が膨らみ支払いできません。
きっと明日はいいことがあるよ! 司法書士の日高憲一です。
本日の法律相談です。
相談内容は、「デリバリー注文で借金が膨らみ支払いできません」という相談です。
さて、コロナ禍で使い慣れたデリバリーサービスの仕組みですが、借金が膨らむとはどのような状況でしょうか?
依頼者は、コロナ禍で外出を控えるようになり、テイクアウトやデリバリーで食事をするようになりました。特にデリバリーを使うことが多くなり、食費が嵩み、その他の生活用品もWEBからの購入を頻繁に行うようになりました。コロナ蔓延時代の当初からへのコロナ感染への不安がとても強く対面を極度に恐れていました。
気がついて見ればコロナ禍もおよそ3年、クレジットカード利用した借金は300万円を超える額になったとのことです。
さて、問題点を解説しましょう
問題点1:デリバリーは便利だけど割高
デリバリーの仕組みは、1品からでも気軽に注文可能でカード払いなら受け取りも一瞬です。
スマホの普及により実現した最先端のマッチングサービスです。
便利な分、そのコストは加算されます。
「配達」という仕事に支払いをすることになります。
1000円の弁当に対して配達を依頼するなら配達料金が500円加算されます。
1日2回利用すると
1000円+500円=1500円✖️2=1日の食事代金3000円
となります。
そうなんです。割高ですね。
問題点2:カード払い
デリバリーサービスは、いつでもどこでも簡単にアプリやwebサイトから料理を注文することができます。 そして飲食店の出来立ての料理を配達パートナーが注文者の元まで届けるフードデリバリーサービスです。支払いは、クレジットカード決済です。
相談者は、多数のカードなどを利用して生活をしてきました。
カード払いの欠点は、支払った感覚がないことです。返済するべき金額は次々に加算されていきます。今回の相談者も現金で支払っていたなら、借金がそこまで膨らなかったかもしれません。
問題点3:リボ払い
なぜリボ払いに変更したのですか?
カード会社からリボ払いの案内がきて、「あなたは特別の利用ができます」などの勧誘がありリボ払いに変更したとのことです。
毎月の返済を先に伸ばしたかったという理由です。
このリボ払いは、簡単に説明すると高額利息付きの分割払いです。
必ず、利息が高額に加算されるため、返済が苦しくなります。
問題点4:リボ払いで返済が厳しくなり、返済滞納へ
滞納すると、遅延損害金というペナルティが加算されます。
そうなると、もはや返済ができません。
うーん現在のコロナ禍でありがちな落とし穴です。
そこで、相談者から依頼を受け司法書士が介入したことを伝えて、今後の生活を立て直すための借金返済計画に取り組むことにしました。
気をつけて欲しいポイント
- 便利なデリバリーサービス料金が割高になるので気をつけよう。
- クレジットカード決済は便利ですが、自分が使える金額をなくなる。
- カード会社のリボ払いは借金返済を先延ばししているだけ利息もあるので、負担になること間違いなしです。
- 滞納すると、損害金の加算があるので、返済できる金額をしっかりと見直そう。
借金の落とし穴に落ちる前に知っておいて欲しいことを紹介しました。
相談者の方は、心療内科に通院しながら生活の再建をしていくことにしました。借金返済の負担は、一番大きなストレスの原因であったとのこと。一旦は、返済をストップしてから一緒に借金返済について話し合っていくことにしました。
この依頼者は、事務所のHPから問い合わせをしてZOOMで相談をしました。来所する必要はありません。
一度お気軽にご相談ください。