増える!コロナ禍の借金相談

ポットンけんいち

お疲れ様です。法律コンサルティング・司法書士の日高憲一です。

ここ最近、コロナ禍で事業がうまくいかない状態が続いて大変だと言う相談をよく受けます。具体的には、飲食系事業者の経営悪化、親の借金立て替え、父の借金相続、などなど。その多くが、「借金」の相談です。

借金のストレスは、「もう最悪」「とても大変」「きつい(やばい)」ですよね。私自身、事業経営者でありますし、不動産オーナーでもあり、コンドミニアムホテル事業に着手した直後にコロナ禍となってしまった経験もあるので、そういった方々のお気持ちはよく理解できます。

2019 年 12 月、那覇市安次嶺にコンドミニアムホテルをオープンしました。建設当初はインバウンド需要を見込んでいたのですが、オープンと同時に新型コロナウイルス感染が拡大。お客様が一切入らないという、最悪な状況でのオープンとなりました。

そのコンドミニアムホテル事業には 1 億円を投資していたので、そっくりそのまま、回収も見込めない 1 億円が借金に。もう目の前が真っ暗になりました。

私自身の経験談です。

借金のストレスは当事者にしかわかりませんが、非常にキツく、鬱はもちろんのこと、最悪自死につなげてしまう危険性もあります。

私は10 年以上司法書士という事務所を運営して、合計1,000 件以上の借金相談を受けてきました。

その具体的な打開策は、「もう支払いをしない」という選択をすることです。

「え?そんなことできるの?」「ブラックリストに載るのでは?」「預金が差押られる?」「今後の生活は大丈夫?」

こう思われる方も多いでしょう。しかし、そんな不安は不要です。方法はいくらでもあります。

借金に苦しんでいる方が私に相談してきた場合、例えば私はその方の代理人として、債権者に「支払いができません」という通知を送ります。すると、債権者からの支払い催促がストップします。

支払い催促がストップしている間、依頼者と一緒に必死に立て直し策を考えます。一つは、借金を80% 減額する「個人再生」という案。次に、返済額を減らして返済期間を長期化する「リスケジュール案」。最後に「自己破産」です。

以上はあくまでも一例です。

借金の解決策はケースバイケースですので一言では説明できないのですが、まずは自身の心を落ち着かせて気持ちを整理することが大事。そして、信頼できる専門家に相談してください。

借金を整理して、人生やり直すのも一つの道です。

 法律コンサルタント
 日高憲一